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コラム「理事長の豆知識」INFORMATION

「年末年始に向けて、御高齢の方々が食べる機会が特に増え、喉に詰まり易い食べ物の傾向と対策!(小さな子供達も適応する場合があります)」

こんにちは
東京都 墨田区 東駒形の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。


早いもので、2023年も、あと1ヶ月とになりました。

年末年始にTVやネットのニュースに、度々、御高齢の方々(小児も含む)が喉に食べ物を詰まらせ、酷い場合は、亡くなられたという報道を耳にします。

このような事が起きてしまうのには、「必ず原因」があります。

また、どのような食べ物が危ないかを周知して普段から気にして頂き、この事は年末年始に限った事ではなく、1年を通して普段の日常生活におかれまして、注意して頂きたいと思います。

詰まらせ易い食べ物とは?

まず、詰まらせ易い食べ物をいくつか箇条書きに列記したいと思います。

1.お餅

2.こんにゃく(こんにゃくゼリーを含む)

3.刺身

4.蒲鉾

5.カステラ

6.海苔、ワカメなどの海藻類

7.クッキー

8.胡麻、豆類

9.林檎などの果実類

10.魚の骨

などが多く見受けられます。

勿論上記以外の食べ物は、安心という訳ではありません。

上記に掲載しました10種類の食べ物を紙に書かれ、「その紙を冷蔵庫(など目に付く場所】に貼って」頂き、「食卓に出す際」に気をつけて下さい。

何故、詰まり易くなるの?

では、何故、御高齢の方々が喉に詰まり易いかと考えますと、加齢と共に、先日触れました唾液の分泌量が減少する事により、口腔内が乾燥しやすくなります。

https://www.nagaoka-dc.com/_cms/note/1193-2/

唾液と混ぜ合わせて、咽頭に飲み込む際に、よく咀嚼するための「歯」御高齢の方々は喪失され「入れ歯」になってしまっている確率が高いわけで、「噛む回数の減少、よく噛まれないで(ご本人は噛みたくても噛むことが出来ずに)飲み込んでしまうケース」があります。

予防ケア+アルファ(知識と行動変容)の重要性

日本歯科医師会が提唱し、当法人も推奨している8020運動「80歳で20本の歯を残存させるという考えが大事で大切な事」に繋がってきます。

これから年を重ねるご年代は「予防ケア」に力をいれればよいですが、実際に歯を喪失されている方々は「これ以上歯を喪失しないための予防ケア」「プラスアルファの日常の食生活における行動変容が必要です

何故なら、今のご年配の方々は「見た目」がお若いですから、仮に入れ歯になっても、ご本人が「食べづらい」と言われない限りお料理を作られらるご家族は「気づかない」ことがありますから、ご年齢や口腔状態により、「ご本人、ご家族ご一緒に何が食べづらいのかを知ることがとても大切」だと感じます。

歯を喪失している方々の食生活における行動変容対策とは?

例えば、クッキーのような物は、パサパサしていて、なるべく飲み物と一緒に食べたり、海苔などは、口腔内で張り付いてしまい、咳き込んだり、むせてしまったり、詰まらせたりするので、これらの類も飲み物が大事になります。

また、お餅のように、柔らかく粘り気が強く、海苔餅やきな粉をまぶした物などは、特に注意を払う必要があります。

また、こんにゃくやこんにゃくゼリーのような物は、喉越しがよく、勢い余ってツルッと誤嚥する可能性があります。

このような傾向の食べ物は、美味しいですが、要注意です。

食べ物自体が柔らかく、あまり噛まないで飲み込もうとする事が大変危険です。

ですが、あまり周りが口うるさく言うと、ご本人もご家族も「楽しい食事」ではなくなってしまいますから、「これは食べづらいから飲みものを用意しておこう」とか「これは食べづらいから小さめにしておこう」という「知識を備えれば大丈夫です」

対策 気をつけること

では、対策としまして、いくつか列記したいと思います。

1.水分などの飲み物と一緒に食べる

2.詰まり易い物は、小さくカットする

3.ゆっくり落ち着いて食べる(特に早食いの方)

4.正しい姿勢で食べる

5.一度に沢山の食べ物を口に入れない

6.TVなどを観ながらをやめて集中する

などです。

これらの事柄は、小さな子供達にも適応される場合がありますので、気をつけて下さい。

一人暮らしの方の対策とは?

最近は、御高齢の方々の一人暮らしにより、「お一人で食事をされる人も増加傾向」にあり、一人でも多くの方に、先程の「10個の詰まり易い食べ物、そしてプラスアルファで対策も冷蔵庫に貼って」気をつけ、お食事を楽しくとって頂きたいと思います。

詰まってしまった時の対策 

では、ここからは「実際に食べ物などが詰まってしまった時の状態を知り」、まさかの事態にも慌てずに対処出来るようこちらにも「予備知識」をつけていきましょう。

1.苦しそうにもがいている

2.咳き込んでいる

3.チョークサインを出している

4.チアノーゼを起こしている

などです。

4.のチアノーゼとは、血中の酸素が減少してしまい、顔や口唇や手足が青黒くなってしまう状態の事です。

近くに家族や介抱者がいる場合は、救急車が到着する数分(平均8分といわれてます)の間に、

1.背部叩打法

2.腹部突き上げ法

などがありますが、何と言いましても、緊急事態ですから、救急車の要請をし、専門に訓練されていらっしゃる救急救命士の方を一刻も早くお呼びしお願いし、助けて頂く事が大事です。

一般の方々は、咄嗟の時は、焦りや慌ててしまいうまくいかない事が多いですが、効果がないわけではないので、上記の2つのやり方をお薦めします。

大切なこと

若い頃から普通に食べていた物を御高齢になられても普通に食べたい気持ちは、大変理解出来ます。

「歯を喪失していることにより食べづらくなっている食べ物があることを認識」し、「水分の補給」と「細かくして食べる」という事に、最大の注意を払われて、好きな物を楽しく食べて頂きたいと思います。

※細かくしすぎるのは味気ないですから、ご自身が噛める「サイズ=大きさ」を知り、調整することが大切です。

CHECK!ご年配の方や入れ歯にされているご本人やご家族ご一緒に、このような症状がないかチェックされてみてください

最近以下のような症状はないでしょうか?

1.食べたり飲んだりした際にむせる

2.食べ物が喉につかえる感じがする

3.食べ物を水やお茶などで流し込んで飲み込んでいる

4.最近、むせることが増加した

5.むせそうな食べ物をうけつけない

6.食後に口の中に食べ物が残っている

7.食事した後、声がかれる

などで、このような症状は、嚥下障害の可能性か、なりつつある状況と考え、歯科医院や耳鼻咽喉科を受診されて、相談されてみて下さい。

嚥下障害とは?

食べ物や飲み物を「ごっくん」と飲み込み、食道から胃へと送り込む一連の動作を嚥下(えんげ)といいます。通常は何も考えなくても、まばたきをするくらいのわずかな時間に嚥下しますが、加齢や病気などによって、うまくできない状態になることです。

詳しくは耳鼻咽喉科学会のHPをご覧下さい

https://www.jibika.or.jp/owned/contents6.html

なぜ注意が必要なのですか?

嚥下障害になってしまいますと、

1.窒息の危険性がある(最悪、命の危険に関わる)

2.食べる事が苦になり、栄養不良になり、身体が弱ってくる

3.むせるのが嫌だ、怖いとの事で、飲み物を拒んでしまうと脱水症状を起こしてしまう。

など、実はご年配の方々にとって、注力が必要な症状です。

歯科医師の立場からの助言

歯科医師の立場からの助言としまして「お口の中の特に歯や入れ歯などの技工物を定期的に点検」をし「噛む回数を多くし、力強く、しっかりとよく噛む事を習慣付け」て頂きたいと思います。

人生、好きな物を食べる事は、楽しい事ですから!

好きなものを食べれることは楽しいです

「私が言う好きな食べ物」とは、「高価な物や偶に食べる物」などではなく、日常、普段から食べていらっしゃる「ご自身の嗜好品の事で、以前から食べている何気ない物」を指します。

QQLを上げましょう

加齢により食べられなくなったとは、辛いと思いますから、健康に気をつけ、お口を点検し、治療する部位があれば治療をし、QOLを上げて生きましょう。お口のお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

楽しく新しい年を迎えましょう

新しい年を迎える年末年始の時期は、特にお餅などを食べる機会が増えますが、皆さん!食べ物を喉に詰まらせる事なく、気をつけて食べられて下さい!

今年の冬は、悲しいニュースが無い事を切に願います。

※本文中の8020運動についてはこちらもご覧ください

※コラムを彩る画像はお借りいたしました。

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