コラム「理事長の豆知識」INFORMATION
「母校の歯科大学の解剖学の兼任講師の立場からの一考察!」
こんにちは
東京都 墨田区 東駒形の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。
1口腔1単位とは?
「1口腔1単位」という考え方が、世の中に周知されて久しいです。

口の中には、多岐に渡りいろいろな筋肉、血管、神経、硬組織、軟組織など、いろいろな部位があり、それらが、他の組織などと「連動」し、噛む、話す、飲み込むなどの事が出来ます。

例えば、筋肉には、其々の固有の起始、停止があり、1つの動作を完成し、口の機能を司っています。
顎、顔面領域の相互作用により、顎の開閉や三叉神経の領域であります、眼、上顎の歯、下顎の歯などに作用しております。
進化の過程で「上顎洞が出来た理由」
又、鼻の両側に「上顎洞」という「空間」があります。

一説には、頭部の重さは、個人差はありますが、大体5kgくらいで、それを首の細い骨で支えているのは、かなり大変なので、進化の過程で頭部を少しでも「軽量にするため」に、「空間である上顎洞が出来た」と言われております。
上顎洞の内壁には、シュナイダー膜という軟組織で覆われています。
このシュナイダー膜が存在することにより、インプラント治療におけるソケットリフト(骨造成の術式)をすることが可能です。
進化の過程で「下顎骨の方が硬い理由」
又、上顎骨と下顎骨では、組成が違っておりまして、「下顎骨のが硬い」です。

それも一説には、我々の祖先の原始人の時代に、獲物を奪い合い、喧嘩が勃発し、殴り合いなどにより、下顎骨が破折、骨折しまう事が度々あり、進化の過程で、「下顎骨が硬い組織で出来上がってきた」と言われております。
故に、インプラント体を患者さんに埋入してからインプラント体が患者さんの骨にガッチリとつくまでの時間が、上顎骨は6か月、下顎骨が4か月というように、2か月の差が生じる理由です。
最近のインプラントのフィクスチャー(インプラント体)は進化しており、つきが早くはなっておりますが、当法人では、予後をよりよくするため、この期間は全ての患者さんに対して、絶対にお待ち頂いております。
何でも物事は同じだと思いますが「臨床ほど基礎(ベース)が大事なもの」です。
先人の歯科医師の先輩方が治験に治験を重ねて、導き出したデータを基に、我々、後輩達は、人類が進化することはあっても、治験データを基にその基本マニュアルを変化させることは出来ません。
「学問に背くことは出来ない」のです。
なぜなら、生体を維持するための仕事ですから。
※ただ、早く骨とつくインプラント体が決して悪いと言っているわけではありません。誤解なきようお願いいたします。

私がお話したい「真意」
2例ほど、例え話しをしましたが、要するに、私が皆さんにお話ししたい「真意」は、生き物(人間を含めた生物など)にとりまして、少しづつ進化、進歩する事により、生命を維持する時間を伸ばし、また次の世代が厳しい大自然の中で、生き抜くために「機能、形などを変化」させ、環境に適応する事が大切という事です。

現代を生きる私達は、決して最終型ではなく、「一通過点の中の生き物」という事です。
現代人の我々に課せられた「進化」の課題

又、例えば、地球の温暖化やオゾン層の破壊などによる気候変動で、熱中症などの病気に対し、未来には、暑さに対応する型に身体の変化を遂げていったり、農作物や魚類などの生育場所が既に変化してしまっている現代、それに対応した対策をしたりしていかなければ、人類の生存に関わる大問題です。
しかし、いつの時代にも困難な壁は存在しますが、それに対し、我々人類の先人の方々の御努力で打ち勝ってきました。
未来、将来には、今の我々とまた違った形の身体の構造的な部分で、必ず良い意味で「変化していく」と思います。
種の起源「ダーウィン」

今から160年以上前にイギリスの自然科学者のダーウィン先生が「種の起源」にて書かれた事は、正に大切な事と思います。

1859年の発表ですから、日本は、江戸時代の年号が安政の時代でした。
※コラムを彩る画像はお借りいたしました。

理事長の豆知識
歯科医院に通うのが好きになる!
確かな技術で患者さんとのコミュニケーションを大切にしている歯科医院です。
【東京都墨田区の歯医者】
医療法人社団長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所 理事長長岡博司
東京都墨田区東駒形3-18-8長岡ビル
予約03-5610-4450
都営浅草線本所吾妻橋駅歩2分、銀座線浅草駅・半蔵門線押上駅歩10分
インプラント・予防治療(歯のお掃除)・一般歯科・審美治療・入れ歯・マウスピース
初めての方もお気軽にいらしてください。お待ちしております。
HP
〈インプラント東京|むし歯からインプラントまでトータルケア|東京|墨田区|医療法人社団長岡会 長岡歯科医院|長岡インプラント研究所〉