コラム「理事長の豆知識」INFORMATION
「熱中症に関しまして〜地球温暖化に対応した生き方にシフトチェンジが大切〜」
こんにちは
東京都 墨田区 本所吾妻橋駅の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます
毎日、異常に暑い日が続き、もうウンザリされている方も多いと思われます。
度重なる線状降水帯による大雨、台風、毎日のように記録更新する気温に「地球の異変」を感じない方は、もういないのではないでしょうか。

TVやネットでも、熱中症の事を聞かない日はないと断定出来るぐらい、メディアから流れてますね。
熱中症のリアル
実は、昨年の夏、当法人の患者さんで熱中症になられてしまった方がいらっしゃいました。
いつも予約通りに、必ずいらして頂いている真面目なご性格の方が予約時間を過ぎても、いらっしゃらなかったので、私と弟と「何かおかしいな」と相談し、ご年配の1人暮らしの方でしたから、墨田区役所の介護の方に、事情を説明し、患者さんの自宅に向かって頂きましたら、部屋で、倒れられていたということがありました。
すぐに、救急車で、病院で処置をして頂き、一命を取り留めました。
「あと何時間か、発見するのが遅かったら、大変な事になっていました」と、介護の方から、ご連絡がありましたので、私と弟は、本当に良かったと思いました。
ご本人の真面目なご性格と周りのサポートが上手くいった良いケースでした
患者さんご自身が真面目なご性格で、いつもきちんといらしていたから、我々も「異変」に気づけたのだと思いますし、すぐ動いて下さった墨田区役所の方々にも本当に感謝しています。
もちろん、無事回復され、今月も元気にメンテナンスにいらして頂いています。

かかりつけ医の「任務」
通常は、ご連絡なくキャンセルされた方に、こちらから連絡をとることはないのですが、「いつもの行動パターンとの違い」に気づいたら、ご連絡をとるようにしています。
小さなことですが、「かかりつけ医」の任務です。
偶には、「先生!ごめんなさい!町内会の準備で忙しかったからすっかりご連絡出来なくてー」などと微笑ましく、笑ってしまうこともあるのですが、「備えよ常に」が「安心」に繋がります。

地球温暖化に対応した生き方にシフトチェンジが必要
昨今の気温上昇には、いろいろな理由があると思いますが、地球がそのようになってしまったのだから、今後も、「それに対応した生き方をしないといけない」と、つくづく日々、痛感しています。

地球温暖化だけが、気温上昇ではないですが、毎年の様に、平均気温が上がり過ぎ、これからの時代を考慮しますと、今暫くは、気温が上がるという事は、熱中症に対して、よく考えていかないといけないと思います。
熱中症のメカニズムとは?
では、最初に何故、熱中症になってしまうのか?という身体のメカニズムに対して考えていきましょう。
人間の「脳」は不思議と、なぜそうなるのかの「原理」の理解が加わると、「対策」に対する「意識」が高まるものらしいです。
参照文献
〜脳は私たち人間の思考をつかさどる重要な器官。過去の経験をもとに学習することで、目や耳に入ってくる感覚入力から外の世界の状態を推論し、適切な行動を起こさせます。
熱中症とは?
熱中症になるメカニズムは、まず一言で言うならば、恒常性(ホメオスターシス)が崩れてしまう事と思われます。
私には、他科の分野で、専門の医師の先生方がいらっしゃるので、この項に関しましては、断定するような発言は、控えさせて頂きます。
恒常性(ホメオスターシス)とは何か?
そこで、まず、恒常性(ホメオスターシス)とは何かと言いますと、生物が、身体の外からうける環境や内部変化に関わらず、身体の状態(体温、血糖、免疫など)を一定に保つことを言います。
熱中症のメカニズム
さて本題の熱中症のメカニズムは、生物は、身体を動かしたりすると、体内で熱がつくられ、体温が上がります。
気温が上がり、環境(部屋の中など)が暑くなることにより体温は上昇します。
本来は、体温が上がったりすると、汗をかくこと(気化熱)や、体表(身体の表面)から熱を空気中に逃がすこと(熱放散)により、「体温を一定に保つように調節」しています。
ところが、このような機能がうまくいかないと、体温調節に支障をきたします。
更に外部環境が改善されないと悪化「汗をかく→汗も出ない」に変化
そしてこのような状態が続きますと、余計に外にうまく熱が逃げられなくなり、身体が徐々に熱くなり、「汗をかいて」、水分、塩分が枯渇していきます。
更に放置すると、今度は、体内の血液の流れが悪くなり、熱放散が身体の表面から出来なくなり、「汗もかけなくなります。」
すると、体温調節が上手くいかなくなり、体内に熱が籠り、「体温が上昇」していきます。
この時点で、熱中症と気付かず、悪化してしまう可能性があります。
脳を含みます人間の臓器は、37℃以下で1番うまく動き、体温上昇により機能が鈍くなっていきます。
更に、外部環境が改善されず、汗をかきすぎて体内の水分が減りますと、臓器に十分に血液が行き渡らなくなり、意識を失ったりします。
熱中症は適切な処置を施さないと、最悪、亡くなってしまう危険性がありますので、軽く考えてはいけないのです。

熱中症になりやすい方とは?
1.高齢者、乳幼児
2.身体に障害のある方
3.肥満の方
4.普段からあまり運動をされてない方
5.病気の方、体調の悪い方
6.厚着をされている方
7.持病のある方
8.体力や持久力の低い方
9.寝不足気味の方
10.認知症になられてしまった方
などが、主になりやすい方と思われます。
熱中症になりやすい環境は?
1.急激な気温上昇
2.気温が高い(28℃以上)
3.湿度が高い(70%以上)
4.日差しが強い
5.風通しが悪い
6.閉め切った室内、車内
などがあります。
まだ他にもあると思われます。
熱中症の症状(1-3ステージ)
次に、熱中症の症状に関しまして、主に3つの段階に分けられます。
段階を分ける事により、症状の度合いを判断し、対処の仕方や治療内容を変えるためにも、分ける必要があり、救急救命の際にもトリアージという基準判断があります。
トリアージに関しましては、またの機会に話させて頂きます。
話しを戻しまして、熱中症の症状は、
ステージ1(軽度)
軽度は、めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛、こむらがえりなど。
ステージ2(中度)
中度は、頭痛、吐気、嘔吐、極度の倦怠感、ぼんやりしていて力が入らないなど。
ステージ3(重度)
重度は、意識不明、痙攣、真っ直ぐに歩けない、身体に触れると異常に熱いなど。
ですが、まだ他にも症状はあると思いますので、あくまでも目安となる判断基準と考え、要注意されて下さい。
熱中症予防対策
では、我々はどのように熱中症に対策したらいいのでしょうか?予防対策としては、
1.暑さを避けましょう
2.こまめに、頻繁に水分補給をしましょう
3.体調を整えましょう
4.服装に気をつけましょう
5.就寝時の夜間の熱中症に気をつけましょう
主なものを箇条書きにしてみましたが、まだまだ他にも予防対策が挙げられると思いますが、
一番大切なのは「昔とは気温が違う」と「意識を変えること」なのかもしれません。

最初に書いた「地球温暖化に対応した生き方にシフトチェンジ」が大切と感じます。

墨田区ホームページ熱中症対策
墨田区のホームページに熱中症対策のページがあります。是非リンクもご覧になってみてください。
↓こちらをクリック(タッチ)するとご覧頂けます
https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/kenko/jouhou_keikaku/taa0250020240530.html
墨田区HPより一部抜粋
こちらは高齢者と記載がありますが、あらゆる世代にも有効と思われますので、ご参照ください。

※水分・塩分の摂取量は体調に合わせてかかりつけ医の指示に従いましょう


自己判断せずに救命救急による適切な指示と処置を仰ぐことが大切です
熱中症に対しては、自己判断だけで、終わらせないで、「何か変だなぁ!」と感じたら、ご家族や知り合い、もしくは我々のようなかかりつけ医にご連絡をとり、もし熱中症になってしまったら、救急車をお呼びする事も大切で、消防署にいらっしゃる救急救命士の方の適切な判断・処置を受け、病院にて、救急救命科の専門医の先生の処置を受けられることが大切です。

コラム掲載の理由
私には、他科の領域なので、わからない部分が多々ありますが、私がこの項目に掲載しましたのは、「皆さんに熱中症にご興味をお持ち頂きたいからです。」
勿論、対策をされる事により、熱中症になって頂きたくないのは、当たり前なんですが、私は、最初に掲載しましたとおり、今後も気温は、上がる傾向にありまして、熱中症は、切り離せない病気になるのは、確実に近いと感じます。
1人でも多くの方が熱中症にならずに、万が一なってしまった方も、最悪の状態にならないように、「予備知識」を持って頂けましたら幸いです。
まだまだ暑い日が続いていますので、ご一緒に乗り越えましょう!

※コラムを彩る画像はお借りしました。
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