コラム「理事長の豆知識」INFORMATION
【優しく・理解しやすい口腔解剖学 第一章】「舌の機能は、多彩、凄い働き物!(パート2)」
こんにちは
東京都 墨田区 東駒形の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます
パート1の続きで「舌の機能」に関しまして、主に3項目について掲載したいと思います。

1.味覚を感知する
基本的には、「舌」で味を感じますが、咽頭の奥の方や上顎にも味覚センサーがあり、特に舌には味覚を感知する「味細胞」が多数ありまして、表面に味蕾が存在しますが、加齢などにより数が減少し、唾液の分泌も減少傾向にあります。
成人で約7000個、高齢者で約3000個ほどと言われております。
減少する原因としては、加齢をはじめ、良く噛まないで早食いをする食生活、生活習慣病、精神的なストレス、薬の副作用などがあげられます。
その事により、口臭が強くなったり、カリエス(むし歯)が増加したりなど、それに対しての対策が必要となります。
唾液の分泌の量の減少により、口腔内に傷や口内炎などが発症しやすくなります。


2.声などの音声をつくり、発声させる
我々は、相手に自分の意志、考え方などを伝えるために、言葉を発声するために、舌、口唇、下顎などを巧に利用し、脳からシグナルが送信され、それをキャッチすると、肺からの息により、咽頭の声帯を振動させ、音声をつくり、舌を変形させ、口を動かし音を出します。口腔内の空間を広げたり、狭めたりして構音していきます。

3.食物を噛んだり、飲み込みやすくする
舌は、食物の性質、性状を感知し、脳に伝達機行のシグナルを送信し、食物の硬さ、柔らかさ、温度(熱い、冷たいなど)を判断します。
柔らかい物は、舌と上顎でつぶし、硬い物は噛んで擦り潰すために奥歯に運びます。
ですから小臼歯、大臼歯という、臼(うす)という名称がついています。
食物のふるいわけ後、前歯で噛み切り小さくして、奥歯に運び、擦り潰し、舌がそれを拾い集め唾液と混ぜ合わせ、舌の真ん中のくぼみに集積し、嚥下という飲み込む動作をします。

以上が主な3つの働きです。
舌とは、筋肉、マッスルです。
舌は、筋肉の塊でもあり、4つの筋肉で形成されています。
又、舌を動かす筋肉は3つで、外舌筋で舌をカバーしてます。

舌根の外舌筋が骨に繋がっていますが、舌の先端は、繋がっていないので自由なため、舌の形態を変化させられます。
又、舌の表面には、4種類の乳頭がありまして、突起状になっています。

歯ブラシの際、「舌も軽く磨いて下さい」とご指導を受けた方もいらっしゃると思いますが、舌のこの突起の部位に汚れが溜まり、口臭の原因になりやすいので、適度な力で、歯ブラシで撫でるように磨いて頂きたいと思います。
舌の筋トレが大事
舌は筋肉で構成されている部分が大きいため、重力に負けて下がってしまいます。
例えば、
1)咀嚼や飲み込む機能低下
2)活舌の低下
3)口呼吸
4)顔貌のたるみ
などです。
舌の筋トレにつきまして、又、パート3にて解説したいと思います。

どうですか、皆さん!
舌は、口腔内に当たり前のように存在しますが、「凄い働き物」とご理解頂けたでしょうか!
不幸にして舌癌になってしまい、舌切除になられた患者さんと先輩の診療所で過去にお会いした経験がありまして、大変にご苦労されているお姿が目に焼きついています。
歯科医院での治療の際に必ず先生に舌の状態を診て頂いてもらい、定期的に診察を受けられて下さい。
人間の身体には、「不必要な部分」は御座いません。
全ての器官、パーツ、部分が調和し、より良いバランスを保ち、健康的な人生を過ごして生きましょう。

※画像は全てお借りいたしました。
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