コラム「理事長の豆知識」INFORMATION
161.どの歯がインプラントの歯(上部構造)かお解りになりますか?
こんにちは
東京都 墨田区 本所吾妻橋駅の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます

今回のお話は、インプラントに被せる白い歯(上部構造)についてです。

インプラントというと、完成形の白い歯をイメージしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、本来、インプラントが指すものは、歯根の代わりの「人工歯根の部分」です。
ですから、実際のインプラントは、レントゲン等で見ないと「見えない部分」になります。
今回は、インプラント治療として、セットで行われる「上部構造=白い歯」についてお話いたします。
所謂、「目に見える歯の部分」です。
さて、ここで質問です。

「この画像の4本の白い歯で、どの歯がインプラントかお分かりになりますか?」
「うーん?どれだろう?」
とか、反対に
「えー‼︎こんな風にどれだかわからないの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

正解は、奥の2本。(歯科用語でいう6番、7番)

「すごい!自分の歯みたい!!」というのが、インプラント治療をされた患者さんのほとんどが発せられる嬉しいお言葉です。
このコラムを見られた方もそんな感想をお持ち頂けたかもしれません。

トータルケアが一番必要な治療
当ホームページでも記載していますが、インプラントは「手術」はもちろんのこと、咬み合わせの調整、色合わせのバランス、大きさのセンス、そして術後の長期的・定期的なケアといった歯科医療 の中でも「トータルケアが一番必要な治療」です。
今回の症例を見て、お分かり頂けるとおり、色合わせのバランス、大きさ、形のセンスも、自分の歯とわからないくらいに精巧ですね。
当法人の白い歯(今回はジルコニア。価格はインプラント33万(税込)のままです)は、技術力の高い歯科技工所で製作しています。熟練の歯科技工士の成せる技です。

ジルコニアとは?
自費の白い歯には、ジルコニア(人工ダイヤモンド)、セラミック(陶器)、メタルボンド(金属にセラミックをのせて強化したもの)があります。
今回のケースのジルコニア
価格も歯科医院により違うため「どう違うのだろう?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、歯を入れる上で大切なポイントをお話しします
◇色合わせ
当法人では、色かけを何度もし、天然歯と変わらない見た目に見えるジルコニアを標準使用しています。(他院ではオプションになりプレミアムなどと扱われる種類です)
なぜこれのみを扱うかと言うと、ジルコニアはどうしても、材質の特色として、ベタっとした見た目になること、選択出来る色の幅が少ないことなどが欠点でもありましたが、それをカバー出来るからです。
入れる歯がイマイチになるのは、職人肌な私は納得いかないんですよね。患者さんには「入れてよかった」と喜んで頂きたいからです。
色合わせや大きさのバランスが合わない歯は、カッコ悪いですからね。
◇強度
もちろん、見た目だけではいけません。
歯の噛み合わせに大切な「人工歯の強度」です。
天然歯より硬すぎると、対合歯を削ってしまうリスクがあり、天然歯より強度が弱いと割れてしまうリスクがあるのです。
強度の面では、ジルコニア〉メタルボンド〉天然歯〉セラミックになります。
デメリットが改善
ジルコニアは、割れない代わりに、対合歯である天然歯に負担をかけるリスクがありましたが、歯に優しい強度を抑えたジルコニアが開発されてから、経年による臨床結果も良いことを経過をみて、採用をしています。
これで、メタルボンドより強度の高いジルコニアを天然歯と変わらぬ色合わせで製作できるのです。
もちろん大切なことは、「見た目」「強度」だけではいけません。
「まだあるの?」とお声が聞こえそうですが、
「ありますよ。」笑
◇噛み合わせ
歯科治療において、一番重要である「噛み合わせ」です。
先ずは、歯科医師である私の正確な型取り→歯科技工士による精巧な成形(噛み合わせ、色合わせ、大きさや形のバランスを含む)→歯科医師である私の正確な噛み合わせなどの微調整などのトータルバランスです。
◇解剖学見地から判断したインプラント体の埋入
もちろん、被せる白い歯だけでなく、インプラント手術は、解剖学見地から判断した噛み合わせも考えた埋入する正確な位置、深さ、角度が、大切です。
◇そして、術後の継続したメンテナンス(歯のお掃除)
上記により「見た目もよい噛める長持ちする歯」が出来上がるのです。
これは、歯科業界の臨床データだけでなく、私自身が20年以上のインプラント治療を通して、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、継続したメンテナンスをしてきた臨床データに基づくものです。

大切なポイントを書き連ねましたが、患者さんにご協力頂くのは、継続したメンテナンスの部分のみ。
それ以外は、プロである歯科医師にお任せくだされば、大丈夫です。

次回は、インプラントの治療の流れをレントゲンや写真などから「視覚から見て」わかりやすく解説していきたいと思います。

アバットメントとは?
上部構造(白い歯)とインプラント体(人工歯根)を連結している真ん中の部分がアバットメントです。上部構造をインプラントに固定するための土台であり、上部構造を支える重要な役目となります。

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