コラム「理事長の豆知識」INFORMATION
「恐怖⁉︎人喰いバクテリア」
こんにちは
東京都 墨田区 本所吾妻橋駅の 歯医者
「医療法人社団 長岡会 長岡歯科医院/長岡インプラント研究所」理事長 長岡博司です。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます
新たな病原菌
最近のTVやネットなどのニュースで報道されています「人喰いバクテリア」

皆さんも耳や目にされましたでしょうか?
「未知のウィルスと呼ばれたコロナ」がやっと落ち着き、日常が戻ってきた矢先
今度は「人喰い?」「バクテリア?」と名称からして恐ろしいので、調べてみました!

人喰いバクテリアとは?
人食いバクテリアとは「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」という正式な名称の通り「細菌に依る感染症」でありまして、国立感染症研究所の発表により近年、感染者が増加しているそうです。

この感染症は、感染しますと急激に血圧が下がり、複数の臓器が機能不全に陥り、死にいたる可能性があります。
アメリカCDCの報告によりますと、死亡率が30〜70%とあります。
子供より30代以上の大人の方が、高い致死率です。
原因菌は?
原因菌としましては、咽頭炎やひびなどで有名なA群溶血性レンサ球菌で、損傷したバリアや粘膜を通過して侵入し、更に深部組織に至り、血流にのって全身に広がります。
症状は?
症状としましては、
1.発熱と悪寒(喉の痛みなど)
2.頻脈
3.頻呼吸
4.吐き気、嘔吐
5.四肢の疼痛と腫脹
6.めまい
7.錯乱状態
8.血圧低下
9.広範囲の紅斑
10.傷口の周辺を押すと強い痛み
などで、24時間から48時間以内に、血圧が下がり、ショックが起こり、急速に肺や腎臓や肝臓に広がり、多臓器不全を起こします。
目に見える変化
細菌から出された毒素により、壊死性筋膜炎が起こり、皮膚、筋肉、脂肪などの組織が液状化し、壊死してしまい、真っ黒に変色します。
液状化するという事により、まるで人が、バクテリアに食べられたような状態になるので「人食いバクテリア」という名称で呼ばれています。
最終的には、敗血症などにより、命を落とす危険性があります。
皆さんもショッキングだったのは「壊死した足」という報道ではないでしょうか。

発症リスクの高い人とは?
発症リスクが高い人は、基礎疾患のある人で、例えば、
1.糖尿病
2.慢性疾患(肝疾患など)
3.癌
4.慢性呼吸器疾患
5.ステロイド常用者
などの方々です。
また、
6.最近、手術をした方
7.アルコール依存症の方
も注意して下さい。
治療法
治療としましては、抗菌薬の投与で、ファーストチョイスは、ペニシリン系の薬剤ですが、他剤を使う場合もあります。
血圧低下がある場合は、点滴や輸血を行い、また、壊死した部位やダメージを受けた部位には、この菌が生息していますから、多臓器不全を起こさせないように、外科治療にて、切除する場合があります。
予防対策
対策としましては、
1.手洗い
2.うがい
3.マスクの着用
4.アルコール消毒
5.傷口など管理
6.喉の痛みやケア
などが主なものです。
1番から4番までは、コロナ禍に皆さんされていた事と同様の生活様式で、身につかれている場合が多いと思います。
5番は、傷口が完全に治癒するまで、完治するまで、行いましょう。接触感染しないように。
6番は、飛沫感染対策にて、行いましょう。(2番、3番も含みます)
感染経路は?
溶連菌の感染経路は、主に接触感染、飛沫感染です。
大切なこと
あらゆる医療において「共通する大切なこと」ですが、「何か変だな?」といつもの状態と「異変」を感じた時は、「このくらい大丈夫」と軽く思わずに、「病院にて診察・治療してもらうこと」=「早期発見、早期治療」が大切です。
もちろん、病院に行き、診察だけ、風邪薬だけなんて場合もあるかもしれませんが、「大事ではなかったという安心をもらった」と思えば、出向く気苦労はまかなえるのではないでしょうか。
人間の身体は良く出来ていて「異変」を「症状」(痛みや発熱、腫れなど)として発するからです。
一番望ましいのは「何でも相談出来る主治医がいること」ですが、普段健康体な方は病院は無縁かと思いますので、「いざと言う時に相談できる病院を近隣に見つけておくと良い」と思います。
医科よりの歯科医学
私は、歯科医師ですから、このような感染症の治療は出来ませんが、自分自身が知識を得て知っていないといけないと思ってます。
治療に関しましては、専門の医師の先生方に、いち早く診て頂き、悪化させない事を絶対にお勧めします。
口腔の健康は全身の健康に繋がる
学生時代、麻酔学の谷津教授がよくおっしゃっていらした「メディコデンタルサイエンス」というお言葉が常に頭をよぎります。
「医科よりの歯科医学」という意味で「口腔の健康は、全身の健康につながる」ということを意味します。
母校の日本大学松戸歯学部の教育理念で、谷津教授が当時から、提唱されていた考え方です。
私は、その考え方が染み付いてますので、皆さんに理解して頂き、知識をお持ちになって頂き、ご家族、友人などに啓蒙活動として広めて頂きたいと、切に願います。
※麻酔学谷津教授については、こちら(青い文字)をクリックして是非お読みください。
※コラムを彩る画像はお借りいたしました。

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